思いがけずガキンチョを泣かせた日

今日、いきつけのスーパーで子供を泣かせてしまった。こっちはまさか泣くとは思ってなかったので、ものすごくビビる。このスーパーに集うガキンチョ達の傍若無人ぶりを優しく無視してやるのもそろそろ限界にきていたのはあるんだけど。で、親は?と見ると、知らん顔で井戸端会議ってるワケだ。時々申し訳程度に「○○ちゃん、だめよ!」などと言ってみたりしてるけど、ワシャワシャ盛りのガキンチョにはそんなの効果なし、なワケ。

今日のガキンチョも例のごとく兄弟で追い駆けっこ。店内全てがプレイゾーンなワケだから、そりゃ楽しいわナ。ワハハワハハと走り回って、客にぶつかりまくってました。今日はそれなりに幸福だったんで、私に被害がなきゃ、見逃してやろう状態だったんだけど、バコーンとやられちゃってキレました。腰に。そんなの眼中ないですからね、奴らは。プレイの最中ですし。私は、その、ぶつかってきた6歳くらいのガキンチョの腕をぐわしっと掴んでまず、身動きできなくしてから、わざわざ奴の視線の位置までしゃがみ込み、目をガッチリ見ながら「危ないでしょ?今、私にぶつかったんだよ?すっごく痛かった!」と、言ったワケです。フツーのガキンチョならここで、分かったような神妙な顔をしてみせて、解放してやったとたん、「ババア!」などという捨てぜりふを残してママの元へ走り去るっつーパターンなんだけど、今日のガキンチョは違ってた……。肩を震わせてしゃくりあげ、「ごめんなさいっ!ボクっ!ボクっ!」と号泣。嗚咽しながら謝罪しまくりの素直な態度に驚愕。今時、こんなガキンチョが存在したなんて!ちょっと注意ったら号泣するなんて!あまりにも意外な展開に即対応出来ずに茫然としていると、周りの視線が私に集中。まずい。これじゃ、私がすっげー意地悪して泣かせたみたいじゃん。「まぁ、ケガもないし…分かればいいんだけど…(すっごい小声)」と、言って自然な感じで後ずさり。すると向こうから相棒の弟が登場して「お兄ちゃん、どうしたの?」なんて言ってる。ママらしき人物もやって来て「ウチの子が何かしましたか!」的光線を私に放っている。基本的に人間が小さい私は逃げるようにその場を後にしたのでした。なんか無用に心臓バクバクしちゃって買おうと思ってた柚子こしょうを買い忘れる。あーあ。せっかく豚バラ肉と白菜の段々重ね鍋を柚子コショウで食べようと思ったのに。あのガキンチョのせいだ。でも、ちょっと新鮮だったなぁ。あんなガキンチョなら多少好感もてるかも。嗚咽ってのがいいよね。すっごくイイ。忘れかけてたモノを思い出した感じ?まぁ、だったら始めっから走りまわってんじゃねーよ、とも思うけど。
そういえば土曜日、ある場所で出会った方に「すっごくイイっスよ!」とお薦めされたので劇団メンバー2名とともに下北のスズナリで THE SHAMPOO HAT の「事件」を観る。面白かった。役者のレベルが高くて打ちのめされる。スゴイ人達って、たくさんいるんだなぁ。キャラが立った役ばかりなんだけど、役者本人が持つキャラクターに甘えるのではなく、しっかりした演技力の上に創られたキャラクター、という感じがして、圧倒される。舞台の使い方も私は好き。セットも細部まで気を配った作りになっていて、その場所にスッと入っていけた、というか。(一度に6つの場所を見せている作りになっています)好みにもよると思うんだけど、後半、暗いシーンがかなり続いて一緒に行ったメンバーなんかはそれがキツかったみたい。でも、私はあーいうの、好きだったりする。脚本は少しツメが甘いのかも、と感じたけれど、演出は観てて参考になった部分が多数。個人的に、涙が出る程笑えたシーンがあって、久々にホント、満足。(ちなみにそのシーンは3人で御飯を食べるシーンです)公演後、外へ出ると偶然にもその、お薦めしてくれた方に会う。その方も観に来ていたようだ。「どうでした?」と、聞かれたメンバーが、「面白くなかったけど、面白かったです」とかワケ分かんない返事をしてた。(笑)けど、なんとなくその感想、解る!という感じ。5日までやってます。時間のある人は是非。

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