ウディ・アレンの「アニーホール」って映画で、アニーホールが、すでに別れた彼氏(ウディ・アレン)を深夜に電話で呼び出す場面があった。震える泣き声に何事か?と駆けつけた彼氏。呼びだしたその理由とは……蜘蛛。玄関ドアの上にデカめの蜘蛛がビタッと張り付いており、アニーは泣きながら「く、蜘蛛が!」と。彼氏は呆れながらも蜘蛛を退治する、という場面。評論家の評価絶大な、けれど私的にはイマイチなこの映画の中で、唯一好きな場面だ。
確かそういう場面だったと思う。うろ覚えだからディテールとかちょっと違うかもしれないけど…。
で。いるんです、今。部屋の中に、得体の知れない変な虫が!なんでなんで?ここ高層だから真夏でもゴキブリ1匹出なくてそこが気に入ったから無理して借りてんのに!もう眠れない!眠れないんです、虫どうにかしてからじゃないと!大嫌いなんです、虫全般。寝てる間にワケわかんない場所に潜り込まれたらアウチだもん。予期しない時に予期しない場所から出てきちゃったらコワイじゃん!さっき遠くから観察したらなんか不気味なバッタみたいな虫!茶色で黒のラインが太めのお腹に入ってる…。もしやコレは「カマドーマ」ってヤツじゃないか?あれ、虫の中でも特に大っ嫌いなのに…。一体、何に紛れて入ってきちゃったんだよ…。あ!飛んだ!もうもうやだよ~。最悪!
誰かに電話して虫採りに来てもらおうか…?そんなのオッケーな「誰か」なんかいるワケないじゃん!何時だよ?4時だよ!無理!
ぴょんぴょん飛んでベットに入って来そう。不気味不気味!色がやだ!あの膨らんだ腹部が嫌だ!
……箱でもかぶせて窒息するの待とうかな……。けどなんかソレ虐待入ってる感じしてイヤ~な後味残りそう。
あああ。どーすんだよ!眠い!!