分かりにくい人見知り

お腹の調子が最悪だ。もう一週間になる。考えないよーに考えないよーにしてるけど、理由は分かってる。異動で4月1日から職場が変わるからだ。もう明日じゃん!あああ。困る困る!私は極度の人見知りなのである。それも人様から見て分かりにくい人見知りなのだ。

初めての人達とお話する時など、相手方にはなぜか「明るく社交的なヒト」と映るようなのだが、実は緊張でガチガチなのだ。トイレは近くなっちゃうし、そこにお酒があれば泥酔してしまう。その人達との初めての「間」が恐ろしくて、ありもしない出来事をその場でデっちあげ、嘘で固めたお話で「間」を削除しようと試みたりしてしまう。気心がしれた仲間といる時にはあり得ないような現象が現れ私を苦しめる。そう、ここ一週間の体調の崩れは予告編に違いない。顔がホニャ系だから誤解されがちなんだけど本当にシャイなんです。だからできるだけさりげなーく話かけて頂きたい!ホニャ顔でニコニコしていても騙されないで下さい。ちっとも気を許していないんですから。

劇団のメンバーとも楽に付き合えるようになったのは最近だったりする。メンバーを名前+君づけではなくあだ名的な呼び方ができるようになったのも11月公演の後でやっとだったりするし。メンバーの中で唯一長い付き合いのある麻生には、新しいスタッフと出会う度に緊張しまくりの私に「また腹痛いのー?そんなんじゃ、他でやってけないよ」とか言われてしまう。

そう、私は他でやってけないと思う。今のメンバーにすごく馴染んでいるし。それぞれ個性的で、ある部分ダメダメな人達ばっかなんだけどそこがとても好きだ。それに私の描く戯曲にピッタしハマるし。みんな。

毎回、自分の描いた作品がどう受け取られるのか不安になる。劇場に足を運んで下さるお客様ももちろんだが、何より私が気になるのは演じる役者さん達の気持ちだったりする。今回のこの役はやりたいと思ってくれるのか?と。役者が嫌々やらされているような芝居をお客様に観せるわけにはいかないからだ。役者は嫌々、芝居はつまらない、お客さんも不満で一杯、っていうんじゃ、なんでやってんのか分からないし。最低限自分達がやりたいと思えるような芝居をやらないと、と。だから団員が一人でも「これ、やりたくない」と言うのならその戯曲はボツにしようと思っている。それは私が常に心に決めていることだ。

今回もそうだけど、いつもその役を役者さん達が気に入ってくれて、それは本当に幸せだと思う。作家冥利につきるのだ。

studio saltも5月公演で初演から1周年になる。最近は芝居を創る課程で意見も活発にやりとりされるようになってきた。ソルトの一番好きなところはヒエラルキーのようなものが全くないところ。誰が何を言ってもいいし、取り入れる、入れないに拘わらず全員で聞く。そこがいいな、と思う。誰かのトップダウンでやれば事は早いんだろうけど、色々な事が見えなくなる可能性が高くなると思うし。それに「トップ」なんてウチにいないものね。

劇団員の疑問はそのままお客様の疑問に繋がると思っているので、何でも言い合える環境を今後も維持しつつ、作品のクオリティーを上げていきたい。なぁんて。頑張ってます!

話が逸れたけど、こうしてる間に忘れてるワケじゃないのよ、明日からの異動のこと。
あ……お腹痛くなってきた。うううぅ。

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